"ガルーン" の一覧

ガルーン3 – (4)バージョンアップについて

サイボウズは不具合情報を下記で公開している。
https://support.cybozu.com/ja-jp/

透明性という意味では良いのですが、3.5が最新の2012/4/20現在でも3.1.3の未回収の不具合が329件ある。もう少し、状況を反映してくれても良いのではないかと・・・ユーザーにどこまで情報を開示するかというのは難しい基準とは思いますが。

過去のガルーン運用経験から、バージョンアップすると何かしら不具合がある。リリース直後に導入した企業は不具合があった場合に人柱として現象の詳細を報告しサイボウズに問題を認識させなければならない。この作業がかなりの工数を必要とする為、こんなマイルールを決めている。

・メジャーバージョンアップ時はServicePackがリリースされるまではバージョンアップしない。
・SerivePackリリース時も、2週間程度様子をみて致命的な不具合が無い事を確認する。

ちなみに2012/2/27に公開されたガルーン3.5もServicePackがリリースされていない為、バージョンアップはまだまだ様子見です( ノД`)

ガルーン3 – (3)バックアップについて

前回まではガルーン3についての愚痴になったが、今回は運用時に問題となるバックアップについてまとめてみた。

私の職場で運用しているガルーン3は全体で130GBにまで成長している。

社内で運用しているシステムでデータが100GBを超えるのはガルーンだけ。しかも、ガルーンの場合DBと物理ファイルの結合度が高いので同じタイミングでバックアップを取る必要がある。つまり、システムを停止して全体をバックアップする必要がある。よって差分バックアップは不可となる。

また、robocopyなどのツールによってファイル単位でバックアップすると、ファイル数が多い為かなりの時間がかかる。そして本当に復元できるのかも実際にやってみないと判らない。そもそも社内に100GB単位のデータを5世代もバックアップ取れる設備があるのか?うちの会社にはありませんでした(ノД`)

結局、社内で運用していたサーバーは RedHat -> Windows2003R2(64bit) -> Hyper-V上でWindows2003R2(64bit) という形で移設している。仮想化ならデータの整合性が保証できるというのがポイント。

他にも、データサイズが大きいことによってトラブル発生時にバックアップデータからの書き戻しも4時間という単位が必要になる。例えばバージョンアップに失敗して、バックアップから書き戻すのにイメージバックアップなどのソフトを使わないでファイル単位で復元した時、成功するか失敗するかは4時間後にしか判らない。しかも、失敗した時は再度4時間のデータコピーを待つ必要がある。私の経験で言うとトラブル時にこんな作業は現実的ではない。

また、「Windows Updateを適応したらガルーンで不具合が発生」という最悪のパターンに備えると予備のサーバーは可能な限り用意したい。

結局何が言いたいかというと・・・ガルーンを導入するという事は

  • 結構な額の初期費用
  • 定期的なバージョンアップや不具合対応
  • 100GB単位でデータのバックアップが取れる環境
  • トラブル用の待機サーバー
  • SAS,FC,iSCSI接続のNASストレージ(100GBのデータを待機サーバーへ素早くマウントする手段。)
  • ユーザー毎の年間保守費用

まで考慮する必要があります。特にストレージの初期費用と保守費が高いので事前に考慮するべき。

もちろん、待機サーバーやNASストレージは規模や重要度によるかとは思います。とは言っても、ガルーンの導入を検討するレベルであれば考慮した方が良いかと。導入してから乗り換えること自体難しいので。

ガルーン3 – (2)メール機能について

メールクライアント機能強化してくれませんか?

今はみんな諦めているので何も言ってこないが、導入直後は「サイボウズのメールクライアント機能(以下メール)は貧弱だ。」と社内のユーザーから言われた。

現状のメールについては下記を読んだ上でデモサイトを確認してもらえると話が早いかと。

  • 左にツリービュー、右に一覧と2ペインっぽいが、一覧から選択して本文を確認しようとすると全体がリロードされる。その後、戻るボタンで戻ると、未読状態のまま(既読になったのを確認するにはリロードが必須)。
  • HTMLメールは別途リンクをクリックして表示する必要がある。またそのボタンが小さくて判りにくい。
  • 送信ボタンを連続でクリックすると、「そんなメール無い」とエラー表示になる。(一回目のクリックで送信済みになり、2回目には送信対象となるメールが存在しない状態が発生する。ガルーン2の頃から指摘しても残り続ける仕様。)

Webベースのメールと言っても昔のCGIベースのイメージは無くなり、GoogleやYahoo(Zimbra)といったものが世間のイメージになっている。青野社長の言動からはメールを重視していないような気配が漂っているが、もっと使い易くして欲しい。ActiveMail・feedpath(もう提携終わった?)などの提携している製品を立てる必要があるのだろうけど製品に含まれる機能ですよね?

そもそも、Webメールという機能だけで単体の製品として成り立つのにガルーンの1機能として今後もやっていけるのか?最近トラブルが起きているのもメールのように思う。思い切って開発停止&サードパーティ製品への移行を促すか、サードパーティ製品を取り込むか決めた方が社内のリソースも有効に使えるのでは?私が願うのは、メールについて「活かさず殺さず」の現状を「活かす」か、「殺す」か決められてはどうか?

もしガルーンの導入を検討されているのであれば、メールは利用しない方向で検討することをお薦めします。上記の使い勝手の部分に加え、メールをガルーンに含めるとデータ量が肥大化し、運用負荷がかなり増えます。サイボウズも同じような見解だったはず。

あと「社内メール」が便利というのは理解できるが、社外とのやり取りに「メール」は必須になる。しかし「メール」と「社内メール」を使い分けるだけのITリテラシーが必須になってしまう。ちなみに私は「社内メール」を使用しないで運用しています。

ガルーン3 – (1)最近不具合多くないですか?

サイボウズのガルーン3を利用しているがここ最近の感想をいくつか。

サイボウズさん、最近不具合多くないですか?

まず、サイボウズからリリースされるUpdateには3つの種類がある。

  • メジャーバージョンアップ – 機能追加を目的としたバージョンアップ
  • サービスパック – 過去のパッチと緊急を要さない不具合の修正
  • パッチ – サービスパック提供前に緊急を要する修正

最近はどんな感じでリリースされているかというと、公式サイトにもあるが、

  • 2011/10/12 「サイボウズ ガルーン 3」パッチリリースのお知らせ(2011/10/13)
  • 2011/09/14 「サイボウズ ガルーン 3」パッチリリースのお知らせ(2011/09/15)
  • 2011/09/02 「サイボウズ ガルーン 3.1 Service Pack 2」を公開しました。(2011/09/05)
  • 2011/07/29 「サイボウズ ガルーン 3.1 Service Pack 1」を公開しました。(2011/08/01)
  • 2011/05/17 「サイボウズ ガルーン 3」パッチリリースのお知らせ(2011/05/18)

という具合。特にここ最近サービスパックを適用したら不具合が発生→パッチ公開の流れが多い。サービスパックが公開されてると実際に利用している会社の社内SEには何が起こるか簡単にまとめてみた。

  1. サービスパック適用作業(4~8H)
  2. 不具合発生(0H)
  3. 不具合検証(2H)
  4. サポートへ連絡(1H) →その後返信待ち(1~2日)
  5. 状況によってはエビデンス提出(3H)
  6. 先頭へ戻る。
実際に利用している会社の社内SEには何が起こるか。

という流れになる。「パッチのリリースサイクルが短くなる」というのは「サーバー停止時にしかバージョンアップできない」という事から、私の場合は休日出勤が増えるのと同義となる。

ちなみにパッチの場合はファイルの差し替えとキャッシュのクリア程度なので1時間程度だが、DBの更新が必要なバージョンアップはデータ量によって変動するが相当な時間がかかる。私の場合は約100GBのデータで最短でも2時間は必要。

他にもいろいろあるので、別のエントリーに記載する予定。

サイボウズのガルーン2について(2)

サイボウズ ガルーン2を利用するにあたって現状の不満は、

◆1. ポータルとして機能させられない

社内のポータルサイトとして機能する事ができない。というのも、業種によってガルーン2やOffice7のユーザーライセンスが不要な社員も必ず居るはずです。ましてコストが発生するならなおさらです。しかしシステム自体がまずログインありきで設計されている為、ユーザーライセンスを持っていない社員はポータル画面を見ることすらできない。

◆2. メールクライアントがしょぼい

正直言って、2,3世代前のWebメールです。現状ならプロバイダで提供されているWebメールのが高機能で使いやすいでしょう。

もしITリテラシが高い会社であればGoogleの企業向けサービスを利用した方がよいでしょう。外部へ委託する英断さえできれば、最新のWebメールクライアントが利用でき、ハードウェアの保守から解放されます。

◆3. 保守の負担が半端ではない(ガルーン2のみ)

Officeは知らないのですが、ガルーンに関してはパッチや更新が非常に分かりにくく都度マニュアルやドキュメントとにらめっこになります。サポートなしでなんとかなるだろうと考えて導入するのはやめた方がいいです。特に2.1系→2.51へのアップデート時はもうDB全面移行なので導入規模によっては5時間以上かかる場合もあると思います。そのアップデート中に、応答がまったく無くなる時間があります。もし、強制的に中断してしまったら・・・どうなるか分かりません(汗)

サイボウズの方針としてよく分からないのが、保守契約と実際の保守作業。「保守作業は勝手にユーザーでやってね、でもよく分からないなら提携ベンダーに頼んでね。」という状態。しかも不具合も結構あるのでサポートなしでは運用しきれないという・・・

結局のところ、ガルーン2はお金と運用コストはかなりかかります。そこを避けるならOffice7になるでしょうが、それならAipoとかでもいいような。私の場合は軽く触ってみてユーザー名にハイフォンですら使えなかった時点で導入は無理と思いましたが。

という所で、今回のガルーン2に関してはここで終わります。

グループウェア導入を検討されていている方、相談にのります。お気軽にどうぞ。

サイボウズのガルーン2について(1)

以前、サイボウズ製品を導入するに当たって違いがよく分からなかったガルーン2とOffice7についてちょっとまとめてみます。

ユーザー100名の場合の価格

サイボウズ ガルーン2 サイボウズOffice7
DBエンジン MySQL5 独自DB MySQL
初期導入費用
(ユーザー100名)
1,100,000円 380,000円
ワークフロー
(100名)
1,100,000円 198,000円
保守契約(1年) 220,000円 99,800円
RSSリーダー 標準搭載 なし

個人的に気になる点はこれぐらい。RSSリーダーはなぜ必要か?というと社内のシステムの更新情報などがRSSで提供されていればログイン後のポータル画面で表示ができるので便利だからです。複数のシステムへのポータルとして機能させるには必須です。

正直言ってOffice6まで付属していたワークフローがオプションになったのは、ガルーン2の方と歩調を合わせたんだと思いますが、お買い得感が全く無いですよね。バージョンアップすると今まで標準だった機能を別でライセンスが必要になるなんて。

個人的には、オープンソースのプロジェクトを取り込んでサイボウズの製品自身もオープンソースにできれば最先端の技術を製品に組み込めると思うのですが・・・今の製品ラインナップとは別でもいいから。

ここがもっと重要な点だと思いますが、データを抽出したい場合はガルーン2でないと無理かもしれません。MySQLなのでODBCやJDBCが利用できます。各ユーザーのスケジュールから来客予定だけを取り出したいというのも可能。Office7でできるかどうかちょっと検証できません。

2009/1/8追記

ワークフローが追加オプションになったのはOffice6からのようです。失礼しました。またOffice7からはMySQLらしいです。ガルーン2の必要なし?Office7ユーザーの方、MySQLのバージョン教えてくれませんか?